子どもが柔術を始めて2年目となりました。
そろそろ試合に出てみようと試合にエントリーしたところ、嬉しい事に優勝できました。
昨年、レスリングの初試合は緊張で動けず惨敗だったので1年時間をかけて試合で勝つ事を取り組んできた結果だと思います。
子どもが試合で勝つ為にどのようにしたら良いのか、柔術歴17年目茶帯の私なりに考えてみました。
ちなみにわが家が上手くできているわけではないのであくまで理想論です。
Contents
子どもが試合に出たいと言い始めた
とくにわが家では子どもに試合に出ろと言った事はないんです。
試合に出たいと子どもが思ったのは、同じ道場の仲間がメダルを持って帰ってくるからなのは間違いありません。
さらにうちの子の場合、灰色帯に上がりたいという欲求がありました。
私はゆっくりやっていけば良いと考えますが、子どもは競争が好きな子が多いですよね。
うちの子はワンピースでは四皇が誰それだとか、ポケモンではどのキャラが強いとか、やっぱり男の子はそういうランキングが好きなんだなあという感想を持ちました。
そう考えてみると柔術の帯制度ってよくできていますよね。
初のレスリング試合は惨敗とその理由
ところが、わが子はそこまで強くはないという現実があります(苦笑)
昨年、野田市で行われたキッズレスリングの初試合では緊張のあまり動けなくなり、良いところはほぼなく、
いいようにやられて泣き出して負けるという親としてもほろ苦い経験をしました。
<負けた原因>
・これで勝つという戦略をまるでもたずにフンワリと試合に望んだ事。
※これにつきます。シチュエーション事にやるべきスキルセットをなにも用意していませんでした。
↑
なにも準備しないとこうなるんだなあとボンヤリと思った記憶があります。
さらに試合に負けた日に家族が風邪にかかり、踏んだり蹴ったりな初試合でした。
レスリングと柔術の両方を習うメリットとデメリット
レスリング初試合でボロ負けし、思った事は練習スケジュールの見直しです。
それまでのわが家の練習スケジュールは以下の通り。
レスリング1回/週 柔術1回/週
つまり、どちらも中途半端になっているわけです。
おそらく他の子はレスリングならレスリングに特化し、柔術なら柔術に特化しているわけです。
練習量で差がついてしまっている相手と戦うのは不利だと思いました。
あまり練習を増やすと子どもが嫌になるし、どうしようか考えて週1回レスリングの練習を増やす事にしました。
<練習/変更後>
レスリング2回/週
柔術1回/週
<レスリング練習を増やした理由>
①下から攻める事ばかりすると、上から攻める事をしなくなるから。
②柔術の子達は初期段階において、タックルの練習をあまりしないのでタックルを防げない確率が高いから。
③レスリングの方が単純な運動の反復が多いので、柔術よりは複雑ではないから。
柔術とレスリングを両方習うデメリットは、練習時間が分散される事と、子どもはどちらの技術なのか混乱する事にあります。
逆に柔術とレスリングの両方習うメリットは、センスの良い子はどちらも相乗効果で強化されていきます。
ただ、子ども達を見ていると大体はどちらか得意な方があるように思います。
そういう意味ではどういう子どもに育てたいのかゴールを考える必要があります。
MMAをやらせたいから両方習うのか、柔術のスキルアップの為にレスリングを習わせるのかなどetc
良い練習は反復だと思う
柔術にせよ、レスリングにせよ同じ技を何度も反復してたくさん打ち込みをさせるのが、子どもにとっては良いんじゃないかと思いました。
要するに子どもが考えなくとも体が勝手に動くようにしてしまうという事です。
レスリングは基本的にタックルに特化しているので柔術よりは打ち込みがシンプルに思いました。
ただレスリングの方が運動神経が求められるようにも思います。
柔術は複雑だからなのか、子どもは柔術の方が面白いという子が多いですね。
あくまで私調べによりますが。
親がどこまで口をだすべきなのか反省を込めて
私が教えると段々とどう動けば良いのか分からなくなるようで、残念ですがほぼ教えない事にしました。
本人には本人なりの動かしやすい体の動かし方があるんだなあと思い直し、本人の自主性に任せた結果、徐々に動きが良くなってきました。
あれこれ言われながらやるのは楽しくなかったんでしょうね(涙)
柔術の試合はレスリングのタックルで勝つ事を戦略の中心にすえて、ジムでのレスリング練習回数を増やす事になりました。
ハッキリ言ってジムの先生達の指導のおかげです。
私は練習のスケジュール調整を頑張っただけです。
カミさんと私で仕事時間を調整する必要がありました。
試合当日の感想
試合の当日にするべき事は子どもと一緒に決めました。タックルで倒す。
がぶられて潰されてからのリカバリーの仕方とパスガード2種を準備しました。
クローズドガードからのエスケイプも一応少しだけやりました。
負けるとしたらクローズドから腕十字か三角であろうと。その場合は仕方ない。
試合はやる事が明確だった為か、わが子かと目を疑うくらいアグレッシブでした。
この子はファイターなんだなあと思い直しました。
私とは違う生き物なのだと。
結果として優勝しました。
試合で勝った後の子どもの変化
うちの子は基本的に内気なタイプだったのですが、自分に自信がついたのか色んな事に積極的になりました。
学校で物を取るなどの嫌がらせをしてくる子がいたのですが、自信がついたのか追っ払ってきたと報告してきました。
口癖まで変わってしまい、勝つってスゴイなと思った次第です。
さらに後日談(再度試合に出た話)
翌月、再度大会に出て負けました…。全てが上手くはいかないよって話です。
息子は大号泣。
悔しくて試合やり直したいと言っていました。
息子に勝った相手は優勝しましたが良い勝負でした。
やはり下から強い相手だったので負けるとしたらこういうタイプだろうという相手でした。
初めて子どもがどうしたら勝てるのか私に聞きにきました。
強い男の子に育って欲しいと思います。