V6の岡田准一さんと言えば日本を代表するアクション俳優ですね。
最近だと映画ファブル2「殺さない殺し屋」のアクションシーンも話題になっています。
今回の映画ではおそらく世界初であろうというアクションが披露されました。
そのアクションはマニアックすぎて世間には伝わらないかもしれませんが、ブラジリアン柔術の技なんです。
そんなブラジリアン柔術の技をただのアクションシーンとしてではなく、ブラジリアン柔術の魅力も含めて紹介してみます。
ここ10年ぐらい柔術は世界的な流行をみせています。
岡田准一さんもその魅力に魅せられた一人なのだと思います。
映画を通して、岡田准一さんを通して柔術に興味を持ってくれると嬉しいです。
ファブル2で話題のアクションシーンで使用された技はベリンボロ!
ベリンボロという技は相手の体の下に潜り込んで、いつの間にか相手の後ろを取ってしまう技術です。
以下に実際のベリンボロを使用しているシーンの詰め合わせ動画を貼っておきます。
3D過ぎて、初めて映像を見たときは訳が分からなかったものです。
ベリンボロの映像
世界的な柔術家の様々な技の映像①
2:24秒の映像です。お付き合い下さい。
関節を逆に極めたり、首を絞めて相手からタップを取ります。
普段、寝技をしたことがなければ、何をされているのか分かりません。
相手を動けないように制圧していく様がアートのようです。
そもそもブラジリアン柔術とは
なんでもありの格闘技大会(現UFC)でブラジリアン柔術が話題となる
昔々と言っても今から20年ぐらい前にはまだ総合格闘技というスポーツは存在しませんでした。
ですので、なんの格闘技が一番強いのか分からなかったのです。
当時はボクシングや空手など打撃系格闘技が一番強いのではないかと言われていました。
そんな時にアメリカでどの格闘技が一番強いのか大会をやってみようって話になりました。
それが今のUFCの始まりです。
私はその頃はまだ20歳ぐらいで、空手を習っていました。
打撃が強いことに微塵も疑いはありませんでしたが、UFCが始まってみると優勝者は寝技を使うホイスグレーシーという選手が圧倒的に優勝しました。
ブラジリアン柔術が世界的に認知された瞬間です。
当時の打撃系格闘家は寝技になると負けてしまってました。
現在では打撃系格闘家も寝技を練習して、柔術よりも打撃が有効な時代に変化しています。
最終的には競技の優位性よりも個人の能力だと思いますが、現代MMAではブラジリアン柔術の学習は必須になっています。
私は衝撃を受けましたが、私だけでなく世界中に衝撃をあたえたのです。
一説によればホイスグレーシーのお兄さんのホリオングレーシーがブラジリアン柔術の優位性を世界に示すためにUFCが開かれたといわれています。
当時はグレーシー柔術と言われていました。
その後、ホリオンがグレーシー柔術を商標登録してしまい、グレーシーの兄弟もグレーシー柔術が使えなくなり、ブラジリアン柔術となりました。ホリオン恐ろしいね...。
元々は日本の柔道(ブラジルに渡り独自に進化した)
昔、日本の柔道家がブラジルに移民として行って広まったと言われています。
元講道館の前田光世が広めました。柔道とは言わず柔術と名乗ったそうです。
投げ技よりも制圧するのに有効な寝技中心に教えて、それがブラジルで独自に進化していきました。
世界的な人気
ブラジリアン柔術はここ10年でもっとも競技人口を伸ばしたスポーツと言われています。
ブラジルは治安が悪かったのですが、実際に喧嘩などストリートで実戦的だったから普及したのです。
もともとはブラジルだけで行われていたのが、UFCのなんでもありの大会で優勝者を出して、世界的に人気が爆発しました。
セレブとブラジリアン柔術
- ミラ・ジョボビッチ
- キアヌリーブス
- ガイ・リッチー(マドンナの元旦那)
- スカーレット・ヨハンソン
- ポール・ウォーカー(故人)
- etc
海外ではセレブやモデルなどにも流行ってきていて、日本でも岡田准一さん繫がりで、木村拓哉さんもやっていると言われています。
岡田准一さんとブラジリアン柔術
岡田准一さんは格闘技大好きで、色んな格闘技をされています。
他の格闘技は分かりませんが、映像を拝見するとブラジリアン柔術の実力も高いです。
そんな実力者である岡田さんを指導した先生について記します。
岡田准一さんの柔術家としての実力
岡田准一さんはブラジリアン柔術茶帯です。
柔術では帯制度となってまして、紫帯からはハイベルトと言われていて、インストレクターのレベルにあります。
なんと2023年の「ワールドマスター2023年、世界大会」に岡田さんは試合にエントリーしています。
yahooニュースで拝見しました。
ちなみにニュースを見るまで、玉木宏さんも柔術をされていたとは知りませんでした。
玉木さんは青帯です。
青帯も十分強いんですよ。
話を元に戻します。
岡田准一さんは古武道への造詣も深く、NHKでかなりマニアックな武道番組に出演していました(笑)
誰が観るんだろうと思うような武道界で有名な達人をゲストに招いていて、私のいきつけの接骨院の先生と話題になりました。
普通の人は知らないだろうと...。
そういう意味でも岡田さんは格闘技フリークなのは間違いないです。
近年のアクションのレベルの高さは武道の動きを取り入れているはずです。
岡田准一さんのブラジリアン柔術の師匠は橋本知之さん
岡田准一さんのブラジリアン柔術の師匠は橋本知之さんです。
軽量級の世界的な実力者です。
私も橋本さんの技術セミナーを受講したことあります。
技を受けてみて技がタイトだと思いました。
世界チャンピオンであるカイオテハという選手のセミナーでも感じましたが、身体の力というよりも技の1つ1つがタイトでした。
世界レベルはそうなんだなと思わされました。
世界的な実力者
- 2015年ムンジアル茶帯ルースター級/優勝
※オール1本勝ち - 2018年IBJJF世界大会/黒帯ルースター級3位
- 2018年パンナム/黒帯ルースター級優勝
- JBJJF全日本大会/黒帯ライトフェザー級優勝
※4連覇中です。 - 2019年ヨーロッパ大会/黒帯ライトフェザー級優勝
近年、日本柔術界の話題の中心の一人です。
ブラジリアン柔術で一番大きい大会はムンジアルというのですが、黒帯で日本人の男性でチャンピオンになった人はいません。
そこでチャンピオンになれる可能性のある方です。
見たいなあ、黒帯で世界の頂点になるのを!
技術DVDの販売
橋本さんが技術DVDを出した時に、周りで見た人たちは全員「ヤバいよ!すごいDVDだ」と話題になりました。
柔術の技術には流行りがあるのですが、現代柔術の最先端の技術が詰まっています。
初心者向けというよりは中上級者向けかなと思います。
所属道場/カルペディエム
私が橋本さんのセミナーをカルペディエムに受けに行って思ったのが、スタイリッシュな雰囲気だなということです。
なんと更衣室にはコロンも置いてありました。
私の知ってる道場とは違うと思いました笑
格闘技にそんな時代が来るとは思わなかった!
あなたもブラジリアン柔術を始めてみませんか?
ブラジリアン柔術の面白さはロジカルな面白さがあり、将棋やチェスのようなゲーム性があります。
それでいながら身体も鍛える事ができて、実戦的です。
ですが、私が思う最大の魅力は普段会わないような色んな職種の人と仲良くなれる事だと思います。
肌を合わせて行う競技性のためか人と仲良くなりやすいです。
社会に出ると付き合う人は会社の同僚や付き合っている人だけになりがちです。
語弊を恐れず言えば、それらの人間関係には損得があります。
街の柔術道場は人間関係の利害とは切り離された空間です。家庭と会社だけではない、もう一つの居場所として柔術道場に所存する事をオススメします。
長く続けていくと驚くほど人間関係の広がりをみせますよ。
私の人生の財産となってます!
もし柔術を始められるなら道着レヴューについて書いた記事です。