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「コロナ後の世界経済/エミン・ユルマズ」の感想

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こんにちは、フクスケです。
最近、面白い本を読みました。
コロナ後の世界経済がどうなるのかを予測した本です。

おおざっぱに言えば、米中が新冷戦時代を迎え、世界の投資資金は日本に流れてくる。
日本経済は復活する!
日本株へ投資しましょうといった内容の書籍です。

なぜそうなるのか?
独自の視点で解説されていて、大変刺激的です。
作者は日本株は大バブル時代を迎えると述べています。
記事後半にはデータを多く記載します
3分程度の記事です。
お付き合い下さい。

  1. エミン・ユルマズさんに関して
  2. 米中新冷戦の激化
    アメリカは中国を許さない
  3. 再評価される日本経済
    アジアの金融のハブは香港から日本へ移る
    日本株は宝の山である
  4. 日本製鉄のサイクル予測
  5. まとめ

エミン・ユルマズさんに関して

エミン・ユルマズtwitter画像

・トルコ・イスタンブール出身
・16歳で国際生物学オリンピックの世界チャンピオンに
・1997年に日本に留学
・1年後に東京大学理科一類に合格
・2004年に東京大学工学部卒業
・2006年に同大学新領域創成科学研究修士課程を修了し、生命科学修士を取得
・2006年野村証券に入社。投資銀行部門、機関投資家営業部門に携わった後、2016年に複眼経済塾の取締役・塾頭に就任
主な著作:それでも強い日本経済(ビジネス社), 米中冷戦のはざまで日本経済は必ず浮上する(かや書房)

エミン・ユルマズTwitter

複眼経済塾ホームページ

エミンさんはTwitterでも27万人以上のフォロワーを抱える有名人です。

Fukusuke

経歴をみると一種の天才なんだろうね。

コロナ禍で各国でどのくらいお金を配ったのか

コロナショックの暴落のあとに、各国はいかに財政出動してお金を投下したのでしょうか?
2020年6月のデータです。

ポイント

  • 日本 1兆1000億ドル
  • アメリカ 2兆5000億ドル
  • ドイツ 3200億ドル
  • イギリス 3250億ドル
  • フランス 1200億ドル

インフレ局面では現金はただ保有するだけでは目減りしていきます。
物価が上がれば、手元に残る現金が減るからです。
実際、最近はガソリンや生活費が軒並み上昇しています。

行き場のない現金は株式市場に流れるのは自然なことです。

息子

お菓子の値段も上がってるよ(涙)

米中新冷戦の激化

アメリカは中国を許さない

アメリカはコロナの死者が16万人以上(2020年6月)。
財政赤字は4兆7440億ドル。

ベトナム戦争の時の3倍以上の、人的・財的コストを払っています。
アメリカの怒りはトランプ元大統領の発言でもハッキリと感じられます。

トランプ氏はパンデミックについて、第二次世界大戦の日本の真珠湾攻撃や、2001年9月11日の同時多発攻撃よりも被害が大きいと述べた。

引用:BBC NEWS 2020年5月7日

世界の中国に対する怒りはすさまじいものがあり、今後の世界のマネーは中国に流れにくくなるのは想像にかたくありません。


再評価される日本経済

アジアの金融のハブは香港から東京へ移る

香港が中国に飲み込まれる映像は衝撃的でした。
各国が見守る中、イギリスとの「一国二制度を50年保持する」という約束を反故にするのは、アジアにおける香港の金融ハブとしては落日を迎えました。

では、ポスト香港としてどこに世界のマネーが流れるのか?

著者は以下の2点でシンガポールではなく、日本がアジアの金融センターの中心に来るとしています。

ポイント

  1. <地理的条件>
    アメリカに近いという条件が、シンガポールより優れている。有事が起きた際にアメリカは守りやすい。
    ハワイの米海軍第七艦隊が近いのはアドバンテージがある。
  2. <シンガポールは中華圏>
    シンガポールは自由貿易都市で中国の支配が及ばないとはいえ、やはり中華圏の一員である。
    中国と関係が深いことはディスアドバンテージである。

日本株は宝の山である

コロナ以降、世界のマネーは中国に集まらないでしょう。
アメリカもヨーロッパも中国は世界秩序の危険因子とみなすようになりました。


さらに世界はインフレです。現金を持っているだけでは、お金の価値は目減りしていきます。
世界のマネーはどこに流れていくのでしょう?


消去法的にアメリカか日本になるはずです。
ただ、アメリカはバブルの様相を呈して来ています。
FRBがインフレ抑制で金利を上げてきています。
必然的に低金利で、自己資本比率が高く、キャッシュリッチな日本株に流れてくると予想されます。

日本の株式は上昇局面に入っている

景気は50周年周期で循環するという理論【コンドラチェフ波動】があります。
エミンさんの理論もサイクル論であると明言されています。

日本の株式は40年間の上昇と23年の調整からなっており、これまで2回ありました。
データで見てみましょう。

東株修正株価と日経平均の対数チャート

出典:日本経済新聞社データ、各種文献を参考に複眼経済塾作成

ポイント

  • 1878年9月→1920年3月【安値→高値375倍】41年6ヵ月上昇
  • 1920年3月→1943年6月 23年3か月調整
  • 1949年5月→1989年12月 【安値→高値456倍】40年7カ月上昇
  • 1989年12月→2013年7月 23年7カ月調整

この理論通りならば、現在の日本株価は上昇中と言えるでしょう。

日本製鉄のサイクル予測

この本で、私がとても興味を引いたのは「日本製鉄」の株価をサイクル理論にあてはめて、チャートを分析したことです。
エミンさんは日本製鉄をピックアップしていました。


私もチャートに循環性があると考えています。

Fukusuke

ニュースをチェックし、財務諸表分析もしていますが、テクニカル信者です。

今回、エミンさんは日本製鉄は17年周期で株価が上昇すると述べています。

果たして本当でしょうか?
もしエミンさんの言う通りなら日本製鉄は2020年から上昇局面に入ります。
実際に2020年から株価は上昇中なんです。


日本製鉄の財務諸表を分析し、個別株を購入するキッカケとなりました。

日本製鉄チャート全期間

ポイント

  • ①→②【1986年10月,1550円→1989年2月,9840円】株価6.3倍
  • ①→③まで17年
  • ③→④【2003年4月,1330円→2007年7月,9640円】株価7.3倍
  • ③→⑤まで17年
  • ⑤→ 【2020年5月,831.3円】株価は上昇中※2022年9月現在

※最終的には株の購入は自己責任です。
あくまで私の個人的な感想です。

Fukusuke

私は日本製鉄は優秀な会社だと思ったし、経営者のファンになりました。
株価が暴騰する可能性はあると充分あると予感しました。

日本製鉄に関しては別記事で詳しく掘り下げます。

まとめ

アメリカと中国の冷戦から日本に投資マネーが流れ込んでくるというのは現実的な話と思いました。

最近、証券会社で口座を作る人が急激に増えています。投資をしなければ資産が作れないという事に気づく人が増えて来たのでしょう。

日本株の大相場が来るのかもしれません。来たら良いなあ。

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Fukusuke

・投資とお金のブログ ・47歳男性(妻、男児2人の4人家族) ・趣味 ブラジリアン柔術茶帯(歴16年)、アウトドア、釣り

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